こんにちは。ライターの清水です。
前回から黒板の作り方の説明をさせていただいています。
今回からは黒板の中でも需要が高い『工事用黒板』の作り方についてお話しますね。
緑の部屋の謎も解けますよ。
前回、黒板の最初は大きさに合わせた木枠を作るところから作業が始まるとお伝えしました。
木枠と同じ大きさの合わせたベニヤ(ポリエステル樹脂合板)を乗せて、そこでボンドで1晩かけてくっつけます。
翌日…まずは切りっぱなしの木枠のため、面取り作業を行います。
この作業は施設の方に来ていただき、作業を委託しております。
使用する人がケガをしないよう丁寧にやすりをかけた後、いよいよ塗装です。
さて、突然ですが、緑の部屋の写真、何か不思議に思いませんでしたか?
塗料を塗るだけなら床だけ緑色だと思うのですが、壁も360度黒板色!
これは塗料に秘密があります。
塗料と言っても、特別な粉末が入った塗料を吹き付けます。
また黒板の用途、例えばキットパスで書く耐水黒板か、チョークで書く黒板かで何を塗るかが分かれます。
耐水黒板は実はこのままでも文字が書けてしまいます。
ですが、『耐水』なのに木がむき出し…そのため、裏面(木が出ている部分)に塗装し防水加工を施しています。
チョークで書く黒板はチョークが削れて字が書けるようにするために特別な粉末が入った塗料で表面に塗装をします。
塗装担当の高野さんが特別な機械で吹き付けを始めます。
髪の毛よりも薄く吹き付けるそうです。
粉が部屋からでないように工業用のファンで飛散した塗料のチリを吸い込ませながら手際よくかけていました。
部屋中が緑色なのは吸い込み切れなかったチリが壁や天井に着くためです。
これは塗装が終わった後の部屋の様子です。部屋の中全体が緑色なのが分かりますでしょうか?
そのため作業は真夏でも完全防備。体が出ている部分がないのはもちろん、目元には大きなゴーグルを着用。…映画に出てきそうないでたちでした。
細かい粉なので、作業後の後片づけも大変だそうです。
一つ一つ部品を分解して綺麗に掃除して…を毎日繰り返しています。
ちょっとでもさぼると詰まってしまいます。
塗っている最中はもちろん、終わってからも気が抜けない作業。
環境も過酷です。取材に行った日は真夏。その締め切った部屋で完全防備ですから。…想像以上の集中力が必要だと思います。
作業をしている姿を遠目に拝見しましたがまさに職人技でした。
手際よく、無駄な時間をかけずに行っていました。
塗装が終わると一晩かけて乾燥させ、商品によっては裏面にチョークや黒板消しを入れられるネットや木のポケットを付けたりなどして完成です!
と、言いたいところですが、この写真を見てください。
そう。懐かしい五線譜の書いてある黒板。音楽室の黒板はこれでしたね。
この五線譜、黒板消しでは消せないようになっていたと思います
そう!これ印刷されているので消せないのです。
この印刷も、もちろん札幌教材でやっています。
次回はこの印刷の秘密に迫ってみたいと思います^^
※下の動画のエストールも印刷です※
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