
学校の先生方にとって、黒板を清潔に保つことは日々の重要な業務です。「黒板を水拭きすると傷む」「水拭きは絶対にダメ」といった話を聞き、本当に水拭きをして良いのかどうか、判断に迷うことはありませんか?
実は、黒板の材質によっては水拭きが効果的な場合もありますが、やり方を間違えると、板面を傷めたり、チョークの付きが悪くなったりする原因になります。
この記事では、札幌教材製作所が、黒板を傷つけずにきれいに保つための「正しい水拭きの方法」と「水拭きを避けるべき黒板の材質」を徹底解説します。
この記事を読めば、黒板を傷つけずに水拭きする際の注意点が明確になり、大切な黒板を長く快適に使えるようになります。
北海道の黒板トラブルは【札幌教材製作所】にお任せください! 長年の経験と情熱で、『北海道の黒板を守り続ける』私たちだからできることがあります。お困りの際は、ホームページからお電話・お問合せフォームでお気軽にお問合せください。
目次
黒板を強く水拭きしてはダメ!正しい拭き方のポイント
黒板をゴシゴシと強く水拭きすることは推奨できませんが、正しい手順で優しく拭く分には問題ありません。優しく水拭きをすることで、乾拭きでは取り切れないチョークの微細な粉末や手垢を取り除き、板面をリフレッシュできます。
正しい水拭きのポイントを順を追って確認しましょう。
黒板消しでチョークの粉をしっかり落とす
水拭きを行う前に、まずは黒板消しを使って、表面のチョークの粉を最大限に払い落としてください。粉が多く残ったまま水拭きを始めると、水と混ざったチョークが板面にこびりつき、逆に汚れが広がる原因となります。
清潔な布を水に浸して固く絞る
水拭きに使う布は、必ず清潔な布を選びましょう。また、布を水に浸した後、水滴が垂れないよう固く、固く絞ることが重要です。水気が多すぎると、チョークの跡が残りやすくなったり、板面の劣化の原因になります。
マイクロファイバークロスは、汚れの吸着力が高く、繊維が柔らかいため、黒板を傷つけにくくおすすめです。
力を入れすぎず、一方向に拭く
水拭きをする際は、力を入れすぎず、黒板の一方向(例:上から下、左から右)に優しく拭きましょう。円を描くようにゴシゴシと拭くと、板面に小さな傷をつけたり、光沢ムラの原因になったりすることがあります。
水拭き後は、乾いた柔らかい布で乾拭きする
水拭きが終わったら、必ず乾いた柔らかい布で全体を乾拭きし、水分をしっかり取り除きましょう。このひと手間を加えることで、チョークの粉が水と反応してできる水あかが残るのを防ぎ、きれいに仕上がります。
知っておこう!水拭きしたらダメな黒板
学校は基本的に「スチール製やホーロー製」が多いですが、すべての黒板が水拭きできるわけではありません。
黒板の材質によっては、水拭きをすることで著しく劣化したり、機能が損なわれたりするものがあります。
研ぎ出し黒板
研ぎ出し黒板とは、表面を研磨して(研ぎ出し)滑らかに整えたタイプの黒板です。
この板面は、使用される先生方から「チョークの書きやすさ、滑らかで柔らかな書き心地が格別」と評価されるほど素晴らしい性能を持っています。
さらに、チョークは落ちやすく、消しやすいというメリットもあります。
しかし、研ぎ出し黒板は水に弱いという特性があります。
そのため、基本的に水拭きは避け、黒板消しによる乾拭きを日常の手入れとしてください。
水拭きを繰り返すと、表面が脆くなったり、ひび割れたりして、板面の寿命を縮めてしまうため注意が必要です。
木製黒板
表面に塗料が塗られているだけの木製黒板は、水拭きを繰り返すことで塗料が剥がれやすくなったり、木材が水分を吸って反ってしまう恐れがあります。材質が不明な古い黒板は、基本的に水拭きを避けるのが無難です。
黒板を水拭きする際の注意点
黒板を長持ちさせるために、水拭きの際は以下の基本的な注意点を守りましょう。
汚れた布を使わない
布が汚れていると、その汚れが黒板に移り、かえってチョークの付きムラや筆記面の劣化につながります。水拭き中に布が汚れたら、すぐに交換するか、きれいに洗ってから使用してください。
洗剤は使わない
中性洗剤であっても、洗剤成分が黒板の表面に残ると、チョークの定着が悪くなり、板面がツルツルと滑る原因となります。水拭きは基本的に水(またはぬるま湯)のみで行いましょう。
水はしっかり絞る
前述の通り、水気が多いと水あかや反りの原因になります。「布が湿っている」と感じる程度に固く絞ることが重要です。
黒板の水拭き後、完全に乾いてから使用する
水拭き直後にチョークで文字を書くと、水分でチョークが潰れてしまい、非常に消しにくくなります。水拭き後は、十分に時間を置くか、乾拭きで水分を取り除き、板面が完全に乾いてから使用しましょう。
まとめ
定期的な水拭きは、黒板の板面に残ったチョークの微細な粉を取り除き、板面の長持ちに有効ですが、「強く拭かないこと」「水気を残さないこと」が鉄則です。
特に研ぎ出し黒板や木製黒板など、水拭きしてはいけない材質も覚えておきましょう。
適切な手入れをしても、チョークの粉が落ちなくなった、色がくすんできたという場合は、板面の貼り替え(リフォーム)もご検討ください。
新しい黒板に交換するよりも安価で、板面の性能を回復させることができます。
黒板のトラブルは【札幌教材製作所】にお任せください!
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