
オフィスや教室、会議室などの空間をより効果的に活用したいと考えたことはありませんか?「もっと広い場所に書き込みたい」「プロジェクターと併用したい」
そんな願いを叶えるのが「壁一面ホワイトボード」です。
札幌教材製作所では、40年以上の実績を持つ専門家として、様々な施設の壁面ホワイトボード施工をサポートしてきました。
本記事では、壁一面ホワイトボードのメリット・デメリットから、具体的な施工方法、用途に適した素材選びまで、壁面活用のポイントを解説します。オフィスや学校の環境でお悩みのある方は、ぜひ参考にしてください。
札幌教材製作所では、自由なサイズに対応できる壁面ホワイトボードも対応可能ですのでお見積もりは電話またはお問合せフォームより、お気軽にご連絡ください。
目次
壁をホワイトボードにするメリット
壁一面をホワイトボード化することで、オフィスや教室、家庭の空間活用が変わります。従来の移動式ホワイトボードでは得られなかったメリットが多くあるため、多くの施設で採用されています。
ここでは、壁をホワイトボードにするメリットを3つ解説します。
空間がスッキリする
壁をホワイトボード化することで、限られた空間を有効活用できます。通常のキャスター付きホワイトボードでは使用していない時に置き場所が必要となるのでスペースを圧迫してしまいます。一方、壁面自体をホワイトボードにすれば、専用の収納場所や移動のための通路確保が不要です。
また、白い壁の場合は視覚的にも一体化しているため、部屋の印象が統一されすっきりとした空間を演出できます。
書けるスペースが広い
従来型のホワイトボードでは実現できない広大な書き込みスペースを確保できるのもメリットです。一般的な移動式ホワイトボードの書き込み面積に比べて、壁面全体を利用できるのでスペースを確保できます。
広いスペースにより、プロジェクト全体の流れで活用する大きなチャートや図解を作成したり、複数のチームメンバーが同時に意見を書き出したりすることが可能です。
特にアイデア出しの場面では、思考の整理や視覚化が容易になるので、創造的な発想が生まれやすくなります。また、情報を消さずに長期間掲示できるため、継続的なプロジェクト管理や学習環境にもメリットをもたらします。
大きくプロジェクターで投影できる
書き込み以外にプロジェクター用スクリーンとして利用できるのも壁一面をホワイトボードのメリットです。通常のスクリーンは設置スペースが限られますが、壁全体がスクリーンになれば投影サイズを最大化できます。
また、投影された資料に直接書き込みや注釈を加えられるのでプレゼンテーションの質を向上させます。映像の視認性を上げたい方は、光の反射を抑えたマット仕上げのホワイトボード素材を選ぶのがおすすめです。
ホワイトボードとスクリーンの二役で利用することで、設備費用の削減にもつながるでしょう。
壁をホワイトボードにするデメリット
壁をホワイトボードにする場合、下記のようなデメリットが考えられます。
消しかすの落下
通常のホワイトボードにある粉受けがないため、マーカーの消しかすが直接床に落ちるため掃除は必要になります。
設置コストと手間
壁をマグネットもつけれるホワイトボードにするには、専門業者にお願いするのが安全面を考えてもおすすめです。
マーカー使用時の清掃や、設置するときの手間がかかりますが、その分スッキリと部屋も広々と使うことができます。
壁をホワイトボードにする際は、メリットとデメリットを総合的に見て判断し、それぞれにあった施工方法を大切にしてくださいね!
札幌教材製作所でお取り扱いしているホワイトボード「ビューボード」は、筆記具に口紅の原料にも使われるパラフィンワックスを使用した「キットパス」を採用。安全性に優れているのはもちろん、マーカーの消しカスが気になる方にもおすすめです。
用途に応じたホワイトの選び方|書き重視?映写重視?
壁一面をホワイトボードにする際には、使用目的に合わせた素材選びをしなくてはなりません。主に「頻繁に書き消しをするか」「プロジェクターで投影するか」という2つの観点から最適な素材を選びます。
ここでは、代表的な4タイプの特徴を解説していきます。
スチール
スチール製ホワイトボードは、導入コストを抑えたい方におすすめの選択肢です。鉄板にホワイト塗装を施した基本的な構造で、価格帯は比較的安価です。重量も軽いので、設置工事が比較的容易である点もメリットといえます。
マグネットも使用可能で、掲示物の貼り付けにも対応しています。
ただし、表面硬度が低いので長期間使用すると小さな傷が蓄積し、マーカーの染み込みやゴースト現象(消した跡が残る)が発生しやすくなります。
一般的な耐用年数は約3年程度なので、短期での利用や予算を重視をする方に向いています。
ホーロー
ホーロー製ホワイトボードは、耐久性と書き消し性能を重視する方におすすめです。鋼板の表面にガラス質を焼き付けた構造で、表面硬度が非常に高く、日常的な使用でも傷がつきにくいのが特徴です。
マーカーインクの浸透を防ぎ、長期使用でも高い消去性を維持します。マグネットの吸着力にも優れているので、安定して資料も固定できます。
価格はスチール製より高めですが、耐用年数の長さを考慮すると総合的なコストパフォーマンスは優れています。
マイカスクリーン
マイカスクリーンは、プロジェクター投影と書き消し機能の両方を兼ね備えた特殊素材です。ホーロー加工の表面にマイカ(雲母)を配合しているので、光の乱反射を抑えプロジェクター映像の視認性を向上させています。
通常のホワイトボードでは映像が眩しく見えたり、角度により見えにくくなる問題がありますが、マイカスクリーンは広い視界で鮮明な映像を投影できます。
同時に、専用マーカーでの書き込みと消去もできるので、映像に直接書き込みながらプレゼンテーションを進めることも可能です。
ビューボード
ビューボードの得意なこと、それはスクリーンとして使えること。筆記具は、安全性の高いクレヨンのような「キットパス」が使用できます。濡れた布でキレイに消せて、チョークの粉や、マーカーのカスがでないので衛生的です。
- 映像の明瞭さ
- 色再現性
- 視認性
プロジェクター投影の頻度が高い方や、お子様にも安全な筆記具を使用したい方にもおすすめのボードです。
壁一面をホワイトボードにする方法
壁一面をホワイトボードにする方法は大きく分けて以下三種類があります。
- シート貼り付け
- 専用ボードの設置
- MC工法
ここで紹介するそれぞれの特徴を理解して、最適な方法を選びましょう。
ホワイトボードシートを壁に貼る
壁一面をホワイトボードにする最も手軽な方法は、専用シートを壁に貼り付けることです。専用シートは自己粘着タイプや磁石対応タイプなどの種類があります。
施工はハサミやカッターで必要なサイズにカットし、気泡が入らないように貼り付けるだけです。退去時に剥がせる粘着タイプは、賃貸物件の方も手軽に利用できます。
ただし、凹凸のある壁面では気泡が発生しやすく、長期使用で端部が浮いてくる場合があるため、平滑な壁面への施工が理想的です。また、広範囲に貼る場合は、複数人で作業を行いましょう。
大型ホワイトボードを壁に貼り付ける
壁一面をホワイトボード化する際に最も本格的な方法は、既製品または特注の大型ホワイトボードを壁面に固定することです。施工の難易度は高いのですが、耐久性と機能性に優れています。
取り付けには専用の金具や下地補強が必要で、価格帯は1平方メートルあたりサイズや素材、機能により変わります。
また、施工には専門知識と道具が必要になるため、専門業者への依頼がおすすめです。
MC工法
札幌教材製作所では、こちらのMC工法を採用しています。下地材(ベース)の上にマグネットシートを接着テープで貼り付け、その上に表面材(黒板・ホワイトボードの表面材)を磁力で固定する制作方法です。メンテナンスも、下地材とマグネットシートはそのままに、表面材のみを張り替えるだけで済むため、長い目で見ればコストパフォーマンスにも優れています。また、マグネットシートが緩衝材の役割を果たすため、消音効果も期待できます。
札幌教材製作所はお客様のニーズに合わせた壁面ホワイトボードの製作・施工を一貫して承っています。40年以上の実績と専門知識を持つスタッフが、現場の状況に最適な提案をいたします。 サイズや形状のカスタマイズはもちろん、壁面の補強から設置後のメンテナンスまで、トータルでサポートしますのでまずはお気軽にご相談ください。
施工事例
ここでは、実際に札幌教材製作所が施工した事例を紹介します。
公民館
ビューボードホワイト壁一面(2400X2900)
制作期間:2日間
設置工事:2時間半

まとめ
壁一面をホワイトボードにすることは、限られたスペースを最大限に活用し、創造性を高める効果的な方法です。
本記事で紹介した通り以下のメリットが主にあります。
- 空間の有効活用
- 広い書き込みスペース
- プロジェクター投影との利便性
一方で、消しかすの落下や磁力のムラなどのデメリットにも考慮が必要です。
施工方法はMC工法、シート貼り、大型ボード設置の3種類があり、用途に応じて最適な素材を選ぶことが大切です。