学校の授業が変わる!電子黒板導入で実現できること
今、学校教育は大きな転換点にあります。
「電子黒板」の導入によって、従来の板書中心の授業から、ICTを活用した双方向で分かりやすい授業へと進化しています。
動画や画像、インターネット教材をリアルタイムで活用でき、学習効果の向上や教師の負担軽減にもつながる電子黒板は、全国の小中学校で導入が加速中。
この記事では、電子黒板を使って学校の授業がどう変わるのか、導入のメリット・デメリット、選び方のポイントまで詳しく解説します。
目次
なぜ今、学校に電子黒板が必要とされているのか?
子どもたちの「なぜ?」「もっと知りたい!」を引き出きだせることが電子黒板の魅力
ICT時代のスタンダードな教室ツールとして、今の教育現場に不可欠な存在となってきている電子黒板。
映像・音・動きで学びを直感的にサポート。対話や発見を促すICTツールとして、電子黒板はこれからの授業に欠かせない存在です。
視覚的な学びで理解度UP!記憶への定着を促進
映像や図解を活用することで、抽象的な概念も具体的に理解しやすく、学習効果を高めるツールとして、電子黒板は大きな力を発揮します。
ペーパーレス化で教材準備の負担を軽減、時間とコストを有効活用
電子黒板を活用することで、紙の教材を大量に印刷・配布する手間が不要になり、教材準備の効率が大幅に向上します。デジタルデータをそのまま画面に表示できるため、時間と印刷コストの削減にもつながり、教員の負担軽減と教育現場全体のスマート化が進みます。
ICT教育の推進に不可欠!未来の学びの基盤づくり
電子黒板は、ICT教育を効果的に進めるための中心的なツールです。デジタル教材との連携や双方向のやりとりを可能にし、子どもたちの主体的な学びを支える“未来の教室”の基盤づくりに欠かせません。
文部科学省も推進!GIGAスクール構想における電子黒板の役割
文部科学省が推進するGIGAスクール構想では、1人1台端末と高速通信環境の整備に加え、電子黒板は「協働的な学び」を支えるための共有ツールとして重要な役割を担っています。教員と児童・生徒が同じ画面を見ながら意見を出し合うことで、ICTを活用した深い学びが実現します。
文部科学省が効果的な電子黒板の活用場面や活用方法を紹介してくれていますので、是非ご覧ください。
どんなことができる?電子黒板の活用方法
電子黒板を使えば、授業がより直感的で双方向的になります。
教科書を大きく映し出し、注目ポイントを強調!振り返りも簡単
電子黒板なら、教科書や教材をそのまま大きく映し出して表示できるため、生徒全員が内容をはっきり確認できます。さらに、重要な語句や図をその場でマーカー表示や書き込みで強調することで、理解度が格段にアップ。書き込んだ内容はそのまま保存・配信できるので、授業後の振り返りや家庭学習にも活用できます。
生きた説明で生徒の理解度が深まる!書き込みながら授業
電子黒板では、画面に直接書き込みができるため、板書と解説を同時に行えます。図や資料にその場で書き足すことで、生徒の「なるほど!」を引き出すリアルタイムな授業が可能に。視覚と聴覚の両方から理解を深められます。
生徒の個性と創造性を発表!作品や写真を共有して学びを深める
電子黒板を使えば、生徒が制作した作品や撮影した写真を簡単に画面に映し出し、クラス全体で共有できます。発表の機会が増えることで、自己表現力や創造力を育み、互いの学びを深める協働的な授業が実現します。
実技教科も視覚的にサポート!体育や技術・家庭科での活用
電子黒板は、動画や図解を活用して動きや手順をわかりやすく提示できるため、体育のフォーム指導や技術・家庭科での作業工程の説明にも最適。視覚的に理解を助け、実技の習得効率を高めます。
学校向け電子黒板の種類と特徴を徹底比較
タッチディスプレイ型:直感的な操作で子どもたちも夢中に
タッチディスプレイ型電子黒板は、ディスプレイ自体にタッチパネルが組み込まれており、直接画面上に書き込みや操作ができる一体型タイプです。
高精細な映像表示と直感的な操作性が魅力で、教員も児童生徒もストレスなく活用できます。プロジェクター型に比べて影の映り込みがなく視認性が高いのが大きな利点。
また、ユニット型のように既存黒板との連携はできませんが、スタンド付きで移動が可能な機種も多く、教室間での共有利用にも適しています。工事不要の設置の手軽さもポイントです。
プロジェクター型:大画面表示で迫力ある授業を展開
プロジェクター型電子黒板は、既存の黒板やホワイトボードに専用プロジェクターで映像を投影し、専用ペンやタッチ操作で画面上に書き込みができるタイプです。
現在の教室環境を活かして導入できるため、費用を抑えた導入が可能なのが大きなメリットです。
壁面や黒板スペースを有効活用でき、教科書や資料の拡大表示に加え、児童生徒とのインタラクティブなやり取りが実現します。ただし、明るい教室では投影が見えにくくなることや、ランプ交換や定期的なメンテナンスが必要な点もあります。
コストを抑えつつもICT化を進めたい学校におすすめの選択肢です。
【学校現場の声】先生たちが選ぶ!それぞれのメリット・デメリット
◆タッチディスプレイ型
メリット | ・起動が早く、すぐに授業を開始できる。 ・書き込みが滑らかで直感的。 ・パソコンなしでもコンテンツ表示が可能なモデルもある。 |
デメリット | ・本体が重く、設置場所の自由度が少ない。 ・初期費用が比較的高め。 |
導入タイプ:タッチディスプレイ型電子黒板(スタンド付)
教科:国語・理科
「教科書の本文にその場で線を引いたり、要点を囲ったりできるので、子どもたちの注目が集まりやすくなりました。反応も速く、板書しながらテンポよく授業が進められるようになりました」
-小学校 教諭-
◆プロジェクター型
メリット | ・既存の黒板を活かせるため、導入コストを抑えられる。 ・広い画面で資料を大きく表示可能。 |
デメリット | ・映像の明るさが外光の影響を受けやすい。 ・定期的なランプ交換や調整などのメンテナンスが必要。 |
導入事例:プロジェクター型電子黒板
教科:社会
「地図やグラフを大きく投影して、生徒に問いかけながら授業ができるようになったことで、理解度が明らかに上がりました。手元の教材では見落としがちな細かい部分も指さして説明できるのが便利です」
-中学校 教諭-
学校の規模や用途で選ぶ!失敗しない電子黒板選びのポイント
せっかく導入したのに、『失敗した〜!こんなはずじゃなかった…』とならない為には、
使用環境に合った適切な電子黒板を選ぶことが大切です。
教室の広さと児童・生徒数に合わせた最適な画面サイズ
教室タイプ | 広さの目安 | 生徒数の目安 | ディスプレイ型 | プロジェクター型 |
小教室 | ~30㎡ | ~20人 | 55~65インチ | 70~80インチ相当の投影 |
標準教室 | 30~40㎡ | 20~40人 | 65~75インチ | 80~100インチ相当の投影 |
大教室 | 40㎡以上 | 40人以上 | 75インチ以上 or 2台設置 | 100インチ以上の投影 |
講堂 | 60㎡以上 | 60~100人以上 | 86インチ以上 複数台 | 120インチ以上 複数台 |
子どもたちが安全に使える!耐久性と安全性への配慮
【ディスプレイ型】
ディスプレイ型の電子黒板は、教室内で直接触れて操作する機会が多いため、子どもたちが安全に、安心して使える耐久性・安全性の確保が非常に重要です。以下のポイントをおさえることで、長く、安全に活用できる環境が整います。
1. 強化ガラス・耐衝撃構造の採用
教室では不意に物がぶつかったり、生徒が画面にタッチする頻度も高いため、強化ガラスや衝撃に強いパネルを採用している製品が安心。
一部モデルでは傷や汚れがつきにくい表面加工も施されています。
2. 角の丸み処理・エッジ保護
小学生など低学年の児童でも安心して使えるよう、角に丸みのあるデザイン(ラウンドエッジ)や、クッション付フレームのモデルを選ぶと◎。
3. 壁掛け/スタンド設置の安定性
壁掛け設置の場合はしっかりとした下地への取り付けが重要。地震時の転倒防止策(アンカーなど)も忘れずに。
移動式スタンドを使う場合も、キャスターのロック機能や、転倒防止の低重心設計をチェック。
4. 操作ボタン・端子の保護
子どもがいたずらしないよう、物理ボタンの制限設定や端子カバー付きモデルを導入することで、予期せぬトラブルを防げます。
5. 発熱・放熱設計にも注意
長時間使うと本体が発熱することもあるため、ファンレスで静音かつ放熱性に優れた設計を選ぶと安心です。
ディスプレイ型は児童・生徒と「もっとも距離が近いICTツール」。
だからこそ、耐久性・安全性・操作性のバランスがとれたモデル選びがカギとなります。
毎日使うからこそ、丈夫で安全な設計を。
【プロジェクター型】
プロジェクター型の電子黒板は、ディスプレイ型と比べて本体に直接触れる機会が少ない一方で、設置や使用方法によって安全性や耐久性に差が出やすいのが特徴です。子どもたちが毎日使う教育現場では、次のようなポイントに注意することが大切です。
1. プロジェクターの設置場所に注意
天吊りや壁掛け設置の場合、しっかりと固定することが絶対条件。地震などの振動にも強い設置方法が求められます。教室の導線を妨げず、子どもたちがぶつからない場所に設置しましょう。
2. コード類の整理と配線保護
電源ケーブルや接続コードが床を這う設置ではつまずきの原因になります。コードカバーやモールでの配線整理が必要です。
3. 短焦点・超短焦点モデルの活用
教師や児童が前に立っても影ができにくいモデル。プロジェクターの真下に立たなくても良いため、目の安全にもつながります。
上からの設置なら、児童が触れにくく誤操作の心配が少ない点も安心です。
4. プロジェクターランプの熱対策
ランプ式モデルは高温になることがあるため、通気性のよい場所に設置し、換気口をふさがないよう注意が必要です。
長時間使用を想定する場合は、LED光源タイプやレーザー光源モデルを選ぶと安心です。
5. スクリーンや黒板との組み合わせ
映し出す対象(白板や専用スクリーン)が、不意に倒れたり滑ったりしないよう固定しておくと安全です。
プロジェクター型は、教室のレイアウトや児童の行動を想定して設置設計を行うことがポイントです。子どもたちが自由に動きながらも安全に学べるICT環境づくりには、専門業者のアドバイスを受けるのも有効です。
教室に合った安全な設計で、安心して使える環境を。
ペン操作のスムーズさが重要!書き心地と反応速度をチェック
電子黒板を授業や会議で快適に使うためには、ペン操作のスムーズさ=「書き心地」と「反応速度」が非常に重要です。
特に、板書や図解を多用する教育現場では、直感的でストレスのない書き心地が求められます。
1. ペンの追従性(レイテンシ)
書いた線が遅れて表示されると授業やプレゼンのテンポが崩れます。
最新機種では20ms以下の高速反応を実現しており、チョークやホワイトボードに近い感覚で書けます。
2. 筆圧やペンの太さの認識精度
太字・細字を使い分けたい場面では、筆圧感知機能や複数ペン対応があると便利です。
アナログに近い描き味で、図形や文字の表現が豊かになります。
3. マルチタッチ・複数人同時書き込み
グループワークや発表などで複数人が同時に使えると、授業参加が活発に。
一部製品では最大20点以上のマルチタッチ対応も。
4. ペンの種類と使い勝手
電池不要タイプ、磁気吸着型、ホルダー付きなど、収納や持ち運びも含めて使いやすさをチェック。
専用ペンだけでなく指での操作との併用ができる機種も◎。
5. 誤タッチ防止機能
手のひらや袖が触れても誤作動しないパームリジェクション機能があると、より安心して書き込めます。
教材やソフトとの互換性は?使い慣れたツールとの連携
電子黒板をスムーズに活用するためには、教材やソフトウェアとの互換性が欠かせません。現場で使い慣れたツールや教材がそのまま使えるかどうかで、導入後の満足度や定着度が大きく変わってきます。
1. PowerPointやPDFなど定番ファイルとの互換性
多くの電子黒板は、PowerPoint・Word・Excel・PDFなどのオフィス系ファイルに対応。
既存の授業資料やプレゼン資料をそのまま活用可能。
2. 教育系ソフトウェアやクラウド教材との連携
学校現場では、デジタル教科書や学習支援アプリを日常的に使うケースが増えています。
GIGAスクール構想に対応した機種であれば、Google ClassroomやMicrosoft Teams、学習eポータルとも連携しやすいです。
3. OSの互換性(Windows/Androidなど)
電子黒板本体がWindowsまたはAndroidベースの場合、それぞれ対応するソフトの幅が異なります。
既存の校内システムとの統合や、管理のしやすさを考慮することが大切です。
4. 外部デバイスとの接続性
ノートPC・タブレット・USBメモリなど、さまざまな外部機器との連携がスムーズかもチェックポイント。HDMI・USB-C・Wi-Fi・Bluetoothなどの接続端子の種類も確認しておくと安心です。
音響設備(スピーカー)の有無と品質は授業の質を左右する
音響設備(特にスピーカー)の有無と品質は、授業の理解度や集中力に大きく影響します。
特に近年の授業では動画教材やリスニング教材、リモート授業など音声を活用するシーンが増えており、「聞き取りやすさ」が学習効果に直結します。
1. 聞き取りやすい音は理解を助ける
音声がこもっていたり、小さかったりすると、生徒の集中力や理解度が低下します。
明瞭な音質なら、先生の声も教材の音もクリアに届き、聞き逃しの防止にもなります。
2. 教室全体に均一に届く音量が必要
スピーカーの位置や出力が適切でないと、前の席と後ろの席で音の聞こえ方に差が出る場合も。
特に児童・生徒数が多い大きめの教室では、外付けスピーカーの増設が効果的です。
3. 英語・音楽など“音”が主役の教科で威力を発揮
英語のリスニング、音楽の楽曲視聴、体育の指導動画など、音質が直接、教育効果に影響します。
音のこもりや歪みがあると、生徒のストレスや集中力の妨げになります。
導入後のサポート体制を確認
電子黒板を導入する際、その後の運用を左右するのが「サポート体制」です。どんなに高性能な機器でも、使いこなせなければ意味がありません。スムーズな導入と活用のために、事前に確認しておくべきポイントをまとめました。
サポート体制
チェックポイント | 内容 |
設置サポート | 導入時の設置や初期設定を業者がサポートしてくれるか |
トラブル対応 | 不具合時にどれくらい迅速に対応してくれるか |
保証期間 | 保証内容と年数 |
メンテナンス | 定期点検やソフト更新などが含まれるか |
関連記事
電子黒板導入で変わる!授業・会議の未来 メリット・デメリット、選び方を徹底解説
札幌教材がおすすめする電子黒板
創業100年を迎えた愛媛の黒板屋SAKAWAの
プロジェクター型電子黒板『ワイード』。
1998年から電子黒板を販売しているiBoard Japanの
ディスプレイ型電子黒板『スターボード』。
iBoard JapanのStar Boardとは?
札幌教材製作所では、『ワイード』、『スターボード』をお勧めしています。
デモ機ありますので、北海道内どこでも出張デモ開催しております!
そのSAKAWAとiBoard Japanが手を組んだ『かけるくん』という新製品があります。
ディスプレイ型電子黒板の画面に、一般的なボードマーカーでそのまま書くことができ、さらに書いた内容をデジタルで保存もできるという電子黒板です。アナログとデジタルの融合です。
65型・75型・86型の3サイズに、4K画質、OSはAndoroid、のJ13Hハイエンドモデル。
残念ながら、かけるくんはデモ機ありませんが、直接ボードマーカーで書く以外は同等の機能をもったStarBoardがありますので、出張デモ希望の方、ご依頼お待ちしております。
出張デモ依頼はこちらからどうぞ
まとめ
電子黒板は、視覚的な理解を深め、児童・生徒の主体的な学びを引き出す、これからの教室に欠かせないICTツールです。教材の共有、双方向のやり取り、ペーパーレス化による業務効率の向上など、その活用範囲は多岐にわたります。
学校の規模や授業スタイルに合った製品を選ぶことで、授業の質を高めるだけでなく、先生の働き方もよりスマートに。
電子黒板の導入は、「分かる」「伝わる」「つながる」学びの第一歩です。
0134-61-6201