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黒板ってなんだろう?
みんなが必ず使った事があるけどあまり知らないかもしれません。
黒板は先生方が自分の持っている知識や経験を子供達や学生達に一生懸命伝える為の道具ですね。いや、先生だけでなく人が自分の思いを伝える為に大昔から様々な形で存在していたのではないかな?
砂浜に”大好き!”と指で書いて波に消される。そしてまた書く。今に残る太古の壁画だってきっと相手に気持ちを伝える為に何度も描いては消し描いては消していたのじゃ無いだろうか。
黒板ってなんだろう?と聞かれたとき何十万年、何百万年という人の歴史と共に姿形を変えながらいつも気持ちを伝える為に存在してきたツール(道具:私たちにとって必然だった)だと言えます。
では黒板ってどんな種類があるのでしょうか?
黒板を”気持ちを伝えるツール”とすると筆記具(書く道具)とボード(書かれる板面)の関係から区別することが出来ます。
筆記具
白墨
皆さんがよく知っているチョークです。
チョークも大別すると2種類あるんですよ。持った感じが軽いチョークは水で溶かした石膏を固めて作っています。それに対して重く感じるチョークは材料(炭酸カルシウム)に繋ぎを混ぜて釜で焼き上げています。なので結構固いチョークになります。
液状マーカー
皆ホワイトボード等に使用する液体インクを使用しているフェルトペンです。昔はシンナー系もありましたが今は殆どがアルコール系になっています。
固形マーカー
見た目はクレヨンの様ですが水拭きすると良く消去出来るものです。お風呂場で落書きできるマーカーとしても人気があります。
以上の筆記具に対して板面の種類が分かれてきます。
ボード
白墨用のボード
チョークが良く乗るように表面が少しざらざらしています。
長年使用しているとこのざらざらがツルツルになってくるのでそうなったときは交換時期ですね。そして黒板と呼んでいますが実際は緑色(暗緑)が殆どだと思います。実は黒板って昔は本当に真っ黒だったらしいです。でも戦後の暗い時期に教室に真っ黒の黒板がドーンとあると益々暗くなってしまうので緑色に変えたそうです。
液状マーカーのボード
一般的にホワイトボードと呼ばれるものです。
別にホワイトでなくても良くて(笑い話ですがお客様から黒いホワイトボードを下さいと言われることがあります。言わんとしていることは分かるのですが・・・)マーカーの品質もすごく向上しているので表面が円滑でマーカーが消し書き出来るものであれば何でもホワイトボードになります。一般的には材質はスチール製でマグネットが使用出来ます。種類として表面処理の違いがありますが大別すると塗料を焼き付け塗装したものと釉薬を焼き付けする琺瑯(ホーロー)になります。最近はプラスチックの板のみやラミネートを貼ったシートなど簡単にホワイトボードして使用出来るものが増えてきています。
固形マーカーのボード
固形マーカーは表面がホワイトボードのように円滑であれば何にでも書けます。
例えばガラスにも書くことが出来ます。ただあまり円滑過ぎるとマーカーと板面の摩擦が少ないのでマーカーの乗りが薄くなりはっきりと見えなくなってきます。そこで最近、板面の表面にエンボス加工したボードがこの固形マーカー用に開発されました。このボードの表面には黒板よりはツルツル、ホワイトボードよりはざらざらしている特殊なエンボス加工を施しているので固形マーカーがより書きやすく消しやすい優れものとなっています。
だから黒板とは
気持ちを伝えるツールは時代と共に変化していきます。
特に今は手軽に文字だけでは無く画像や動画まで瞬時に世界中に伝える事が出来ます。でも時々思い返してみませんか?
砂浜にこっそりと書いた言葉、教室の黒板に愛々傘で落書きされたころ…
手紙と一緒で板書という言葉があります。
大きく力一杯、あの子供の頃のように心をそのまま伝えることの出来る黒板ってすごいと思うんです。
黒板についてちょっと見方をかえて思い返してみませんか。